FC2ブログ
カナダ・バンクーバー地域で活躍するフライトインストラクターたちのブログです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
天候調査中   ◆Mの訓練日記
昨日のマニアックな日記から一夜明け、今日のバンクーバーは朝から雨が降ったり止んだり。たまに晴れ間ものぞきます。
こういう天気のことを

「晴れなのか雨なのかハッキリしなさい!」

という意味も込めて「ハッキリしない天気」と呼ぶのでしょうか。
しかし私にはもう1つハッキリしないものがあります。それは降水確率。

降水確率100%
ほぼ間違いなく雨が降るのでしょう。ハッキリしてます。

降水確率0%
ほぼ間違いなく雨は降らないのでしょう。ハッキリしてます。

降水確率50%

どっちやねん。
これは天気予報を見ている視聴者に傘を持っていくかどうかの判断を委ねるという事でしょうか。

でも確か降水確率は1時間に1㎜以上の雨の降る確率だったかな。
という事は0.9mmの雨が降る確率は無視されているという事かな。
じゃ降水確率0%でも1時間に0.9mmの雨が降る確率は100%かもしれないの?
しかし0.9mmの雨が1時間に降ってもたいして濡れないだろうから無視していいか。


では実際にどうやって降水確率を計算しているのか調べてみました。

調べた結果、降水確率は雨が降るかどうかの予測ではなく、過去に雨が降った日の割合だそうです。
どういう事かというと、まず翌日の気圧配置、気温、湿度などの気象条件を予測します。そしてその予測した気象条件と同じだった過去の天気を調べます。
例えば過去何十年の間に同じ気象条件だった日が10日あったとしましょう。更にその10日のうち1時間に1㎜以上の雨が降った日が5日だったら明日の降水確率は50%になります。

なので降水確率は気象予報官が天気図を見て、

「ん~この気圧配置だと降るかなぁ?降らないかなぁ?どっちかなぁ?わかんないから50%でいいや。」

と決めているのではなく、過去に雨が降った日の割合で決まるのです。
だからやっぱり降水確率50%の日の過ごし方は視聴者に委ねられています。


パイロットにとって降水確率はほとんど関係ありません。
いや、全く関係ないといっても良いでしょう。

「雨が降ったらフライトはキャンセルですか?」

という質問を時々されます。
雨が降ってもフライトをキャンセルする直接的な原因にはなりません。
重要なのは降るか降らないかではなく、その量とタイミングにあります。
雨が短時間で大量に降ると視界が悪くなります。視界が規定(4.8km)以下になるとVFR(有視界飛行)では空港から離陸もしくは着陸が出来なくなります。
しかしその場合でも雨足が弱まれば視界が回復する事も多々あります。

旅行や仕事で飛行機を利用しようと空港へ行ったが出発時刻が表示されず「天候調査中」の文字が。
搭乗ゲートでさんざん待たされた挙句、

「目的地の天候が回復しない場合は出発地へ戻ります。」

という条件付きで出発した。という経験がある人も多いと思います。

「天候調査中」が表示されている間、目的地の天候に変化があるかどうかを調べます。
全く天候に回復の兆しが見られず、規定以下のコンディションが続くようであればフライトはキャンセルになります。
しかしエアラインのジェット旅客機が着陸できないほど視界を悪化させる大雨や大雪、もしくは強風はそうそう長時間に渡り継続的に起こるものではありません。
もし天候調査中に回復の兆しが見られ、時折規定を満たすギリギリの視界になることが認められれば条件付での出発となります。

航空会社の使命は安全にお客様を目的地に送り届ける事。
条件付の出発でも安全を最優先し、悪天候などの限られた条件の中でも最適な判断を下す為に日々努力されていることでしょう。


新海副操縦士の名言。

「一か八かで人を死なせる。。。」これ以上は著作権に。。。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。