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カナダ・バンクーバー地域で活躍するフライトインストラクターたちのブログです。
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エアショー・レポート!   ◆Mの訓練日記・号外
snowbird スノーバード 航空祭 曲技飛行 カナダ空軍
「カナダへの航空留学」をご覧の皆さま、こんにちは。
当ブログ管理人担当の titmouse です。
てな調子の上戸彩の口上で始まる「下北サンデーズ」にハマっている titmouse です。


今年も例年通り、飛行機を愛する全ての人と、そうでもない全ての人のために、


ABBOTSFORD INTERNATIONAL AIRSHOW

が開催されました。




アボツフォード空港はバンクーバーのダウンタウンから東へおよそ60km、
アメリカ国境までほんの1、2kmというところにあり、カナダ国内だけでなく
アメリカ各地へも旅客機が飛ぶ「国際空港」です。
バンクーバーからはハイウェイ一本でアクセスできていいのですが、何せビッグ・イベントの
少ないこの辺り、飛行機好きの車とそうでもない車で、時々大渋滞することがあります。

。。。どうせ人生が裏街道を歩んでいるのですから、ひねくれ者は迂回路で行きましょう。

私の住むリッチモンドから別のハイウェイで南へ、20分も走れば国境検問所です。
ちなみにイチロー・マリナーズのシアトルまではここから約3時間です。
ここから進路を東へ変え、のどかな田園風景の中を走ります。

06_ABBOTS_01

こんな直線がおよそ30km続きます。窓の外には馬、ときどき牛。のち「風とともに去りぬ」
みたいな豪農の大邸宅。 のどかです。

titmouse の走る黄色いセンターラインの道の右に、もう一本同じような道が並んで走っている
のが見えますね。2本の道路の間には、ザリガニやカエルがたくさん獲れそうな小川が。。。


そう、この小川こそ


国境です。


。。。のどかです。


ここがカナダの始まりだから、この道の名前は
06_ABBOTS_02

ゼロ・アベニュー。



画面の後ろへ北上すると、ファースト・アベニュー、セカンド・アベニュー、サード・アベニュー、
4、5、6、7、8、9、10 。。。
地図をずぅーっと北上していったら、116 AVENUE まで確認できました! 。。。もっとあるのか?
いずれにせよ単純ですね。なんか頭悪い人みたいです。
。。。いえいえ、ネーミングした人ではなく、数えている自分が。

その点、日本には1200年前から変わらない独特の住所が、風情を醸し出していますね。

京都府京都市上京区北町仁和寺街道天神道東入下る   。。。機能的だが、長いっ!




えー今日の話題は 。。。そう、エア・ショー。

飛行機の展示もフライト・パフォーマンスも、大きく分けて軍用機と民間機に分かれ、
それぞれカナダだけでなくアメリカからも参加しています。
しかしヨーロッパの見本市のエア・ショーのように最新型の旅客機は飛びません。

でもご覧のように
06_ABBOTS_03

お、昨年末に全日空にも導入された最新の次世代ジェット、
ボーイング737-700ではないかっ
そして航空会社はカナダのウェスト・ジェット社っ
さらに場内アナウンスでも
「さあ、もう何もコメントしません。どれほど静かに離陸するか見守りましょう。」
さすが環境に配慮したエコ・ジェット、何の音も立てずに離陸していったっ
場内にまばらな拍手もっ


定期便です。



忙しい空港です。商売です。定期便がショーの合間に離着陸します。
大勢のギャラリーに注目されるのは、乗っているお客さん的にはどうなんでしょう?

そして、同じ写真のウェストジェットの少し前方、同じように離陸を待つのは、
黒いカクカクしたカレイあるいはヒラメ、そう、アメリカ空軍の「見えない爆撃機」、
レーダー電波を跳ね返すステルス機能の F-117 ナイト・ホークだっ

画面では小さいですが、見えますか? 見えない爆撃機があなたには見えますか?? 
え、見えないんだから見えないだろう???

ではこちらを。
06_ABBOTS_04

精密な計算の上でできた妙なデザインです。現在はすっかり古参になりましたが、でも珍しい。

そこでデモ飛行も一枚、パチリ。
。。。シャレではありませんが。
06_ABBOTS_05

。。。さすが、飛行中は全ての電磁波を跳ね返すだけあって、
デジカメのオート・フォーカス機能も跳ね返されていますね。

ウソです。望遠レンズやシャッタースピード調整がないので、なかなかきれいに撮れません。
そして望遠レンズやカメラの機能だけでなく、腕もありません。

例えば、カナダ空軍の飛行チーム、スノーバーズのソロ演技。
二機が左右からトップスピードで水平飛行してきて、目の前で90度傾いて交差だっっ
その瞬間をパチリ!
06_ABBOTS_06


思いっきり通り過ぎた後や 。。。反射神経にぶすぎ。

といわけで、速い戦闘機はあきらめます。
ゆっくり飛ぶ演技の数々をご覧ください。



06_ABBOTS_07

参加した中で最も大きな C-17 輸送機。走り始めてあっという間に離陸し、
こんな急角度(最大上昇角度)で1,500フィート(500メートル)まで昇ると、
そのまま60度バンクでターンして行きます。
上昇しながら急な傾きで曲がるのはとても危険な技です。
今にも墜落しそうな遅いスピードです。なのでピントも完璧です。


06_ABBOTS_08

同じく C-17 。墜落ギリギリのスピードで飛ぶ「スロー・フライト」という演技です。
フラップをいっぱいまで出し車輪も下げて、その代わりパワーを吹かします。
とてもゆっくり通り過ぎていきます。なのでピントも完璧です。


06_ABBOTS_09

戦闘機の発展の歴史を象徴するアメリカ空軍の Heritage Flight 。
下が F-16 "FIGHTING FALCON"(闘うハヤブサ)、
上が F-15 "STRIKE EAGLE"(攻撃するワシ)、
最新鋭の二機に挟まれたプロペラ機が、第二次大戦を飛んだ古参の
P-51 "Mustang"(馬?)。
ピッタリ息の合ったフォーメーションの数々を披露してくれますが、
当然一番遅いムスタングに合わせて飛んでます。なのでピントも完璧です。


06_ABBOTS_10


コミカルなストーリー仕立てでアクロバット飛行を披露する Kent Pietsch 氏のパフォーマンス。
彼は突然どこからともなく他の飛行機のデモに割り込んできてぶつかりそうになった挙句、
彼の飛行機の部品が上空で取れていきます。
右の翼のエルロン(飛行機の傾きを調整する部分)が落っこちてありませんね。
それでも上手に飛んでいます。

そして実況中継のナレーターとの無線のやり取りが会場に流れます。
「どっから来た!」
「迷った。」
「地図を見ろ!」
「分かった。」
。。。地図を飛行機から落してしまいます。
「とにかくおりろ!」
「やり方がよく分からん。」
。。。タイヤも取れて落ちていきます。
何度も何度も着陸しかけて急上昇、また片方の翼の先端を地面にこすり付けるように見せます。
煙も出します。これらは実はすごい技です。
何事もそうですが、わざと下手にやって見せるというのは、とても技術が必要です。

そのうち後ろからパトカー(本物)が追いかけてきます。
やっと着陸したと思ったら、彼は飛行機をほったらかして、走って逃亡開始。
警官達(本物)と鬼ごっこをやるという体力技の逮捕劇のおまけ付きです。


06_ABBOTS_11

パフォーマンス終了!
。。。そう、たらたら走るキャンピングカーの天井に見事着陸成功です。
何とこの後、たらたら走るキャンピングカーから離陸しましたっ



そしてショーの最後を飾るのは、カナダ空軍の誇る飛行チーム、SNOWBIRDS です。
06_ABBOTS_12

ショーのスタート。
はるか遠くの正面に9つのライトが現われ、だんだん近づいてきます。
ナレーションはスノーバーズの紹介を始めます。
そして、"Ladies and Gentlemen, The Canadian Forces, SNOWBIRDS !!"
というタイトル・コールにピッタリ合わせて、会場の観客の目の前でターン、
とてもきれいです。


06_ABBOTS_13

機種は CT-114 "Tutor" というジェット練習機、教官と生徒が横に並んで座る飛行機です。
そしてその演技はヨーロピアン・スタイルといって、編隊飛行の美しさを見せる演目が中心です。
スピードも比較的ゆっくりで、登場すると最後まで視界から消えることがありませんので、
シャッターチャンスも狙いやすいです。
BGMもクラシックの曲がよく似合います。

これに対してアメリカン・スタイルは、スピード感。
派手でスリルのあるソロ・アクトが目立ちます。
一つの演技が終わるとサッとどこかへ飛び去って、
また次の演技にどこからともなく現われて観客を驚かせてくれます。
BGMもナレーションも、料理の鉄人みたいです。


BGMに、ウィナー・ワルツでも聴きながら、どうぞ。
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先日エム氏の写真も掲載されましたね。
このショーの前には、バンクーバーのダウンタウン上空でもデモを行いました。
。。。シャレたわけではありません。
別の年ですが、夕闇を飛ぶスノーバーズです。
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06_ABBOTS_22



やはり写真の腕前が物足りないという方は、
このページ
スノーバーズの写真や動画をたくさん見られます。
(国防省さん、直リンごめんなさい。)


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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コメント
この記事へのコメント
ひとりボケ・ひとりツッコミ
エアショー・レポート、お楽しみいただけましたでしょうか。

いま自分で読み返していて気がついたのですが、

ステルス戦闘機ですけどね、

精密な計算かなんか知らんけど、敵に見つからないためにはレーダーの電波を「吸収」しなくてはいけないわけで、

跳ね返してたらフツーのヒコーキとなんも変わらんわけで、くっきりはっきりレーダーに映るわけで。

戦闘機マニアにつっ込まれる前にツッ込んでおきましたとさ。
2006/08/15(火) 15:50:21 | URL | titmouse #-[ 編集]
アメリカン・スタイル
コーハー・コーハー

パワーがすべてだ、パワーのフォースを知るがいい・・・コーハー・コーハー

・・・なんとなく、ダークな雰囲気ただよってません?この写真・・・
http://www.geocities.jp/canadian_wings/2006F15_01.gif
2006/08/15(火) 23:19:19 | URL | NHK #-[ 編集]
多分B-1爆撃機
エアショー・レポートお疲れ様です。
久しぶりのtitmouse節、楽しませていただきました。
SNOWBIRDSのダウンタウン上空デモンストレーション、なかなか良い写真じゃないですか。カレンダーかなんかになりそうですよ。
日本でも東京上空でやったら面白そうなのに。

無理ですかねぇ。。。

そういえば、titmouse氏がエアショーに行っていた13日の日曜日、ダウンタウンを歩いていたら轟音と共にジェット機がダウンタウン上空を低空飛行していきました。
下から見た限り、アメリカのB-1爆撃機のような、U-2偵察機のような、多分B-1爆撃機だったような気がします。
勢い余ってエアショー会場から飛んできてしまったのでしょうか。
チョットビックリしました。
2006/08/16(水) 10:25:35 | URL | エム #-[ 編集]
にわか雨にわかエアショー
エルロンとれちゃうあのショーパイロットは03年夏の仲間とチリワックで初めてみましたが、みんなまさに"jaw dropping"という感じでした。その年のアボッツにはいなかったので、チリワックのあのパイロットが一番心にのこっていたのですよ。下手に見せる技術はたしかに熟練がいりますよね。
さて関東は昨夜より、台風の遠距離攻撃で、急激なにわか雨が断続的に続いております。そして今日午後、バイト先の会社で数機のヘリ飛来の音をきき、遠方上空に視認、低速で低空を飛んでいます。その下は酒匂川という小田原の河口に当たるので、"誰か落ちたな"ととっさに思い浮かびました。航空知識や経験からここまでほんの十数秒で判ったのですが、約3時間後、FMラヂオが予想どおりの事故をトップ報道しました。なんでも上流の集中豪雨による急な増水で、釣り人など20人くらいが救助され、死者や行方不明者もでたそうです。
にぎやかな空でした。しかし曇ってもせいろ蒸しのような外気で汗も蒸発しないくらいなので、さぞヘリのエンジンパフォーマンスは芳しくなかったでしょう。
2006/08/17(木) 05:19:14 | URL | gato-negro #-[ 編集]
実は戦闘機には全然詳しくないですが。
NHKさんのツヤ消し黒の戦闘機の写真、パワーのフォースの力がすごそうですね。
曲技飛行チーム以外の戦闘機って大抵黒とかグレイとかカーキ色なのはなぜでしょう。
青空に溶け込んで見つかりにくい青塗装とか、雲バックで有利なパール・ホワイト仕様とか、

。。。肉眼で機銃掃射し合う戦争の時代ではないですか。
そういえばF-35を20億ドル以上の予算を投じ、無人戦闘機化する研究開発が
進んでいるという記事を見ました。PCのゲーマーが軍に採用される時代も近いようですね。

エム氏の目撃したダウンタウンを飛んだ飛行機は、B1-Bランサー戦略爆撃機
という機種でまちがいないようです。
ショーでも展示、デモフライトを行いました。プログラムに詳しく紹介されていないので、
急遽参加が決まったのでしょうか、それで急いで都市上空をショート・カットして
帰ったのでしょうか。

gato-negroさん、いつもコメントありがとうございます。
日本は相変わらず蒸し暑く台風も多いようで、酒匂川のヘリ映像も見ました。
事故そのものも大変でしたが、多くのヘリが同時に飛んでいる状況は、
エアショーみたいスリリングに見えながら、
パイロット的にはとても緊張を強いられるんでしょうね。
ましてや救助任務ならなおさらでしょうね。

小泉総理の靖国参拝の様子が上空から生中継されていましたが、
東京のど真ん中で至近距離にたくさんヘリが超低空で映っていて、
日本のアジア外交より、そっちの方がよっぽど危険です。



  座布団ください。


2006/08/18(金) 12:04:21 | URL | titmouse #-[ 編集]
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