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これくらいってどれくらい?   ◆Mの訓練日記
痛い話です。

先日、キャベツを千切りしようとスライサーを取り出してきました。
いつもは包丁で千切りするのですが、その時だけたまたま。
キャベツが大きかった時は、調子よく極細の千切りキャベツが出来上がってきていたのですが、キャベツは徐々に小さくなっていきます。
そしてキャベツがかなり小さくなってくると、キャベツを持つ手にヘンに力が入ってきます。
そうです。
皆さんのご想像通り。
親指もスライス。

現在、私の右手親指の一部はスライサーによって、一部直角にえぐれています。

ちゃんと元通りに親指は復元されるのか、心配です。

むかし大根おろしを作っていて、指までおろした人がいました。
大根おろしがいつのまにか、もみじおろしになっていたそうです。


そんな痛い話で始まる、今日の「Mの訓練日記」。

昨日の続きを。

コンピューターは正確な“ものさし”を持っているのかも。って話です。

オートパイロットはもちろん、コンピューターなんてハイテクなものとは無縁なトレーニング用の小型飛行機で毎回正確なアプローチ&ランディングを見せてくれるベテランインストラクター達。
彼らの操縦はオートパイロットのようだと昨日書きました。

では、彼らもコンピューターのような正確な“ものさし”を持っているのか?

そんなハズはないでしょう。
彼らも人間です。

でも多分、かなり“おおまか”なものさしを持っていると思います。

目測が優れていると言っても良いでしょうか。

しかしそれは決して計器の針を読む目が優れているという訳ではなくて、もっと違う物を目測できる能力。

つまり、距離とか角度。

トレーニングに使用するセスナやチェロキーには、基本的に距離を測る事のできる計器は付いていません。
なので窓から外を見て、空港まであと何マイル?って自問自答しながらアプローチ&ランディングの計画を立てます。
このとき、空港までの残りの距離を読み間違うと、もうメチャクチャです。
とてつもなく遠いところから降下を始めると意味も無く高度が低くなりすぎるし、逆に空港に近づきすぎてから降下を始めると異常に大きな効果率で降りる事になります。あるいは降下が間に合わなくなります。

その点、ある程度目測で空港(滑走路)までの距離が判れば、アプローチの計画も立て易くなります。

「この高度だったら、これくらいの距離から降下を始めればいつも通り上手くいく。」

って、「これくらいの距離から」が正確に目測できる。

正確に「何マイル」なんて言い当てなくても良いんです。
目測で「3マイル」って言って、実際は3.1マイルあっても良いんです。
「これくらいの距離」がいつもと同じなら。

この「これくらいの距離」が毎回同じように測れれば、初めて飛んでいく空港でも何の問題も無くアプローチ&ランディングできます。

そして「これくらいの距離」に来た時に降下を開始させます。
計器なんか見なくても、「これくらい」パワーを絞って、「これくらい」機首下げ姿勢にすると、いつも通りの速度と降下率で飛行機はアプローチを始めます。
そして毎回オートパイロットのような正確なアプローチ&ランディング。

この「これくらい」っていうのをベテランインストラクターは心得ています。

計器を見るのは、「これくらい」を確認するため。
「これくらい」で操作した飛行機が、自分の予想通りに飛んでいるかを計器を見て確認します。
ここで細かい修正は必要になってきます。


例えるなら、料理に味付けをするような感じ。

砂糖をこれくらい、塩をこれくらい、酢をこれくらい、醤油をこれくらい、みそをこれくらい入れるとこんな味になる。
そして味見をして確認。
予想していた味と違えば、何が足りないのか、何を足せば良いのかを考えます。
塩を足せば良いのか、砂糖を足せば良いのか、それとも酢とみそ?
とにかく手当たり次第試してみて、最後は食べれないほど激マズになっても仕方が無い。

そんな時はゴーアラウンド、着陸復行。

しかし「これくらい」を心得ている料理人なら、最初の味付けで思い通りの味になります。
そして味見をして見せて、

「ほらな。」

って一言。
悔しいほど思い通りです。


じゃぁ、「これくらい」ってどれくらい?

それは...

色々考慮すべき要素が沢山あって一言では表現できませんが...

それぞれのインストラクターがそれぞれの方法で上手く説明してくれる事でしょう。

多分。


まぁ私が言えることは、


スライサーで指を切っているようじゃ、料理の腕はまだまだだな。
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